『銀幕版 スシ王子!』に対する批評記事
もともとこの作品は、映画の企画から先行しているため、ドラマ版は映画のエピソード0の位置づけで作られている、とのこと。そのため、映画版の撮影をドラマ放送開始前にクランクアップしている、とのこと。
だが、ドラマ版は平均視聴率 7.5%と奮わなかった。その映画版が公開になった、ということで新作映画レビューが掲載されていた。気になったのは、その記事自体の内容。
と、堤監督らしいギャグが織り込まれていることをあたかも褒めているかのような一方で、映画やドラマに限らず寿司ものは人気がある。そんな中にあって『スシ王子!』は、グルメ要素よりも堤幸彦監督(「自虐の詩」(07)、「トリック 劇場版2」(06))による笑いが主たる見所のコメディー作品。この劇場版も、彼の監督作品の中でも相当におバカ度の高いギャグが炸裂する。
「一体、どっちなの?」というようなコメント。ジャニーズ事務所に配慮し、堂本光一を持ち上げるため、「ツマンナイのは監督のせい」といった感じにもとれる。結局、主演の堂本光一に至っては、その上手さに無条件に拍手したい。こんなにバカバカしいキャラクターを、見ている側に恥ずかしい思いをさせず演じられる役者はそうそういないだろう。ぶっちゃけていえば監督のギャグは下手だが、彼が上手いからなんとか少しだけ笑える。
そのテンションの高さについていくのは、ドラマ版未鑑賞の方にはほとんど不可能。前座ぬきでお笑いライブを楽しむ以上に困難だ。しかしその肝心のTVドラマ版は視聴率ヒトケタであり、決して成功したとはいえない。とすると、事実上ごく狭い対象を相手にした本作のような映画が、あたかもゴールデンウィークの目玉のように思われてしまうのは、たいへん危険である。
ということで、映画自体に触れることも憚られるといった内容であることは読み取れる。
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